シュレッダーに関する悲劇

母が個人名入りの書類の類を処分したいので、「紙を小さくするやつ(シュレッダー)を買いたい」というので、DIYセンターで電動式のものを買いました。
で、最初にシュレッダーに入れたのが、貯金通帳。
無理かなとは思ったのですが、通帳が20冊以上あるので、バラすのは面倒だし、開いて入れたら、紙の挿入口から入って行くので、「へ〜」と思って見ていたのもつかのま。シュレッダーは通帳を少しくわえた状態で見事完全停止。
挿入口の幅は4ミリほどあるのですが、刃と刃の間のスキはまったくない状態で、挿入できるということと、裁断できる能力とはまったく関係なかったのです。当たり前田です。
仕様書では「紙は2枚まで」となっていました。2,860円という値段相応の能力です。

それから、カバーを外して、円形の刃と刃の間にギッチリ詰まって、微動だにしない通帳を、ラジオペンチ、カッターナイフ、ドライバー、キリ、千枚通しを使って、ただひたすら、紙を千切って、つついて、ほぐして、ときどき試しにスイッチを入れて……3時間。
器械は再び動き出しました。
2,860円という値段を考えると、修理に3時間かけたのは正しい判断だったのでしょうか。
でも、「安いシュレッダーに貯金通帳をそのまま入れてはいけない」という教訓は胸の奥深く残りました。

その後、45リットルのゴミ袋いっぱいになるほどの紙処理をしました。
で、経験的な結論は、厚い紙2枚が限度ということでした。

母は、裁断されたカラフルな色のゴミを見て「きれいだ」と感心しきりでしたが、使い道を思いつかなかったようで、翌朝ゴミに出していました。しかし、「紙の日」に出したら、持って行ってくれなかったとのことです。裁断した紙は、一般ごみになるそうです。