火葬の時間

お寺の話が続きます。
先日、親戚の法事の席で、ムラのお尚さんの話を聞きました。
いろいろな話の中で、火葬時間の話になって、「相模原市の火葬時間は90分になっているが、あれはおかしい。近隣でも短い所では半分の時間でやっている。人が増えているのに火葬場の数は同じで、火葬時間が短くならないから、火葬を待つ時間が長くなっている。おかげで、火葬の日まで遺体を冷凍庫に入れておく始末だ。いくらすでに亡くなった人とは言え、冷凍庫に入れるのはいかがなものか。お寺の連名で火葬時間を短くするように市に申し入れているが無しのつぶてだ」というお話でした。
相模原市の火葬時間が他より長いのは、前市長の実家がお寺という関係なのか、前市長が「人の一生の最後を見届ける時間なのだから、短くすればよいというわけではない」と言ったので、長いままになっているという話を聞いたことがあるので、お尚さんから「長くて困る」という話を聞いたのは意外でした。
しかし、日々、葬儀に関わる身としては、火葬を待たされることが多い現状は、やはり困ったことのようです。
ちなみに、私が前市長の話を聞いたのは、相模原市の火葬場で、火葬の終わりを待っている時のことでした。時間をもてあまして煙草を吸っていたら、同じく煙草を吸いに来たその日にお経を詠んだお坊さんが教えてくれました。前市長のお導きでございます。
そう言えば、三谷幸喜さんにお願いしたら、火葬の待ち時間で、90分ドラマが作れそうです。